第二弾だよ、れっつごー
サラリーマンの父さん
”あなたと僕が重なり出した“が特に象徴的。お父さんと重岡大毅さん自身が重なってくるように見える歌詞で、なぜか懐かしい気持ちになる。
シゲオカクンがあったかくて愛に溢れるお家で育ってきたんだな、人を大切にする温かいひとの根っこはここからなんだな、っと思ってしまうような曲で。還暦を迎えられたというお父さんの年齢から考えても、まさにお父さんが自分のお父さんになった年齢に近づいているこの頃、だからこその歌詞だろうな〜って、なんですか、泣いてますよ、ええ
笑顔とため息が 混じり出した近頃の誕生日
へこんだ缶コーヒーも
空のまんま しゃんとしなくちゃ
『笑顔とため息が混じり出した』のはお父さんだと思う?シゲオカクンだと思う?もうここから『重なり出し』ていて本当にドキドキする。まあでも、お父さんかな、とは思う。曲のいちばん最後に出てくる『照れ笑いも似てきた』とちょっと関連させてるのかなって。重岡さんって”笑顔“のひとだけど、ああ、これはお父さんからくるのかなぁ、とか、ね。
責任の肌触りを 繰り返す日々の意味を
何より誰かの為に生きる 難しさを
『責任の肌触り』
日本語って面白い。実際には存在しない単語で、もちろんこれは造語な訳だけど、重岡さんのフィルターで通して見えている世界をちょっと覗き見させてもらったような気分になる。
肌触りって何だろう、って考えてみるけど正直わたしには分からなくて。ただ最初頭に浮かんだのは『赤いちゃんちゃんこ』。ここにかかってるのかなぁと。還暦をお祝いする衣装の触り心地から感じる、長い年月背負ってきた“仕事”への『責任』みたいなね。一般的には還暦でお仕事をリタイアされるでしょ?
若干飛躍すれば、“お包み(おくるみ)”かもなというのもよぎった。もしかしたらバニチョコのときのような”多義“かもしれない。これはこじつけかもしれないけど、まあ解釈って自由だから良いでしょ?(笑)
『責任』と『覚悟』って近いものだと思っていて、『あなたの覚悟』で生まれてきた『この僕』を包んだ布にもまた『肌触り』があったんじゃないかと思って。生まれてきたこの子を育てる責任、“家族”への責任をお包みの肌触りから感じた。とかさ。
『肌触り』
というたった1つのワードから溢れてくるイメージが沢山ある。
凄いな〜〜〜すきだな〜〜〜〜泣いちゃお〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとは、
『繰り返す日々』
→毎日会社に向かった父の”サラリーマン“としての生活の日々
『誰かの為に生きる』
→家族の為に仕事をしてきた“お父さん“
タイトルの言い換えっぽい空気。察知。
言葉選び、おもろすぎる。
重岡さんは、本当に、言葉遊びが上手い。”日本語で遊んでいる“って表現がいちばんしっくりくるな。うん、それです。
『誰か』と抽象的に表現することでお父さんにとっては“家族”だっただろうし、重岡さんにとっては”メンバー“だったり、おこがましいことを言えば“ファン”も、含まれる?かもね。父と自分の重ね合わせはここからも感じられてすごく好き。
赤いちゃんちゃんこ着せられ照れて笑う
あなたの背中思い出す
世界一だなんてことない 金持ちって程でも無いけど
スーパーマンも勝てない サラリーマンの父さん
還暦を迎えたお父さんを『赤いちゃんちゃんこ着せられ』って持ってくるのなんか、好きに決まってるじゃん、重岡くん?見てる?(見てない)好きです(知ってます)
やっぱり『照れて笑う』んだぁ〜って思うね。シゲオカクンのルーツはお父さんか、って。
『世界一ではない』けど、『スーパーマンも勝てない』『僕だけの父さん』
“大切”の表現の最高峰すぎる
赤ん坊の僕を抱きしめた
いつかの背中思ってる
あなたの覚悟がこの僕だから
泣かない 負けない サラリーマンの父さん
『あなたの覚悟がこの僕だから』めちゃくちゃ好き。『責任の肌触り』のとこに書いたからもう言わない!!!!!!すき!!!!!!!
あなたと僕が
重なり出したこの頃の日曜日
鳴らない目覚ましと
置いたまんま枕元のメガネ
ここだけ急に”自分“軸でお父さんに似てきた話するの、ずるいよなぁ!!!そうだよなぁ!!!
プライベートを闇に葬った男が(言い方)”素“をここで匂わせてくるのはズルです。しんどいのでやめてほしい。うそ、やめないで。
それにしても、なんでもない一コマから感じとるものが多いねぇ?そしてそれを表現するのが本当に上手ねぇ?すきだよ?(n回目)
あの日ブチ切れられた僕を
下手くそ風の吹き回しで
赤と青のグローブ キャッチボール
楽しかったなぁ
ここ聞くたびに思い出すのが実家で歌を練習していたっていうエピソード。歌が苦手で、実家で練習していたのを、下手くそやしうるさかっただろうに、オトンだけは何も言わずにいてくれた(ニュアンス)っていうのが、だいすきで。
言葉が無くても繋がっているっていう、特別な距離感というか、関係性というか。『キャッチボール』からも感じる。
タイガースが負けてボヤいてたリビング
街頭照らす パジャマタバコの影
ボロボロになったガラケー
何だって知ってる
母さん怒らせる天才だよな 父さん
『母さん怒らせる天才』………
え… バニチョコ…(バニチョコの厄介亡霊が失礼)
バニチョコって、両親モチーフだったりしてね、とかさ〜思っちゃっても〜ええじゃないか〜。
まあそうじゃないとしても、多くの人にとっていちばん最初に思い浮かぶ夫婦、カップルの像って”両親“だとわたしは思っていて。だから、大きく影響を与えていることには違いないんじゃないかなぁ、と。あくまで個人的に思うこととしてね。
重岡さんってプライベート闇男だけど家族の話は結構するから、気が抜けたのかもしれないし、無意識かも、はたまた意図的にかもしれないけど、その価値観が歌詞に滲んでいるのかなぁ思う。バニチョコ然り。サラリーマンの父さん然り。
重岡さんから生まれる曲たちはどれも彼の片割れで一部分で、重岡さんから“こぼれている”ものでもあり、重岡さん自身が曲から“こぼれている”な、と思う時もある。
だから好きなんだよね〜〜〜〜、人間っぽい、感じ。急に雑になった えへ
鼻で笑う もう歳だと
助手席 ぬるい風のエアコン
生まれて死ぬまで 僕はあなたの息子だからな
還暦を迎えたお父さんといっしょに車に乗る描写。だとは思うけど、脳内映像が2パターンあって、
1.運転手:お父さん 助手席:重岡くん
2.運転手:重岡くん 助手席:お父さん
一個ずつしゃべるわよ
一つ目が最初に思いついたもの。自分も大人になって、久しぶりにお父さんが運転する車の横に乗ったら『もう歳だ』なんて笑ってて、助手席に座りながらエアコンのぬるい風が懐かしくて、子どもの頃を思い出すような、そんなシーン。僕があなたの息子であることには、今後、一生、違いない。
でも聞き込んでいくうちに、というかまあ、私自身の実体験で、二つ目が浮かんできたので読み飛ばしてもらってもいいんですけど、
大人になって自分も運転をするようになって、助手席に親を乗せる。自分がこれまでずーっとしてきてもらったことを親に返したときに不意に「あ〜、自分もお父さんも、歳を取ったんだな〜」って思ったり、子の運転姿を助手席から眺めて「もう歳だ」ってお父さんが笑ってしまったり。なんか、そんなイメージ。交わす言葉数は少ないけど、あったかい時間。
私が久しぶりに父を助手席に乗せて運転しているときにこの曲が流れてきて、ちょっと泣いちゃったこと、あるんだよね。だから、そんなのも、あるかもなぁって、ただそれだけなんだけど
「余白」
なんだよなぁと思う。主語、助詞、諸々を落として自由に汲み取らせる作り方。大枠だけを渡されるから無限に発見と解釈があって、おもしろい。すき。全部すき。
赤いちゃんちゃんこ着せられ照れて笑う
あなたの背中追いかける
何年何十年 会社に向かう
幸せ背負った サラリーマンの父さん
ここまで割と一貫しているかもな、と思うところがあって、それが
”お父さんの正面から見た描写が少ない“
っていうこと。
『あなたの背中思い出す』『いつかの背中』『背中追いかける』とか、『パジャマタバコの影』とか。『助手席』もだよね。横並びで、運転中はお互いの顔が見えないし。とにかく正面からの描写が少ない。笑顔くらいしか出てこない。
おそらく、そういう、ちょっと固くて寡黙で、“背中”で語るようなお父さんだったし、気恥ずかしい思いもあるんじゃないかなぁ、って想像した。想像してたらさ〜、前半に書いた実家で歌の練習をしていたエピの資料にちょこっとお父さんの像が見えていたので、載っけときます。
> ザ・仕事人間みたいな感じで。家庭のほうはおかんが頑張ってたと思うんです(笑)。その分、おとんは仕事を頑張ってくれていたと思うんですけど
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.fujitv-view.jp/article/post-432667/%3Famp%26usqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D(フジテレビュー‼︎,ジャニーズWEST・重岡大毅 仕事一筋の父へ…“親孝行”ステージで見せた熱い思い,2023/1/6参照)
ちなみに映像もありました。貼っときます。
連続ドキュメンタリー「RIDE ON TIME」Prime Videoを今すぐチェックする
そうです。ありました。ライドオンタイム。
これはですね、視聴者全員ベシャベシャに泣く、に1992826ペソ賭ケているのでご注意を。次の日人に会わない日に見るのをオススメします。
なぜ、あったわ〜…...... なのかというと、わたしはまだ前半しか見てなくて、重岡さんこの映像まで見れてなかったからです。
こわくて(????)。
でも絶対に良いので時間があれば見てみてね。
親孝行って何ができるだろう
俺もゴルフ始めようかな
照れ笑いも似てきた 誇らしく思うよ
あなたの人生 サラリーマンの父さん
憧れの父さん 僕だけの父さん
親孝行で『ゴルフを一緒にやる』が思いつくのは、とびきりのでっかい愛だな、と思ってしまうのよね。
「俺“も”ゴルフ始めようかな」でお父さんの趣味がゴルフだってことを示して、俺も始めたら一緒にできるでしょ?(笑)を含意してくるの、これぞ、重岡大毅、って感じ。
果てしないリスペクトと愛がバシバシ伝わってくるのに実はここまでそれを直接的には表現していなくて、『親孝行でゴルフを始める』なんか特に抽象的な歌詞で、照れくさくて直接的な言葉を使わない重岡さんっぽさだ〜〜〜……!!と思った直後の『照れ笑いも似てきた』でひっくり返る。照れ屋で口下手なお父さんが立ち上がってきて、それと重なる重岡大毅さんの姿が1ファンでも知ってるような重岡大毅さんで…うちの子に生まれてきてくれて…本当に…ありがとう…(いつ産んだ?)
最後くらいしっかり言おうと並んでくるんだろうな『誇らしく思う』『憧れの父さん』で涙の琵琶湖出来上がりです。敵わない。これ以上ないラブレターじゃんこんなん。人類愛のひとが作る特大のラブレター。分けてくれてありがとう。
とまあ、相変わらず重いな。途中の自分の思い出含め、すきなんだよね私は。サラリーマンの父さん。
一方で、以前マシュマロで「眩しくて聞けない」という話も聞いたことがあります。
(ここからは本当私個人の気持ちです。ご注意下さい。)
それもまた、ひとつだと思います。家族の形ってそれこそ無限にあって色々だから、応援する人の曲が聞けないっていうのも全く悪いことじゃないし、それでいいと思います。重岡大毅さんという人間はこうやって出来上がったんだ、と割り切って見る、聞くという人もいました。それもいい。
ただ私はこういう全く新しい角度からの感想を見させてもらって、正しい言い方ではないと思うんだけど、なんか凄くこの曲が、良いものだな、って改めて感じました。
曲が湧き立たせる感情が人の数だけある曲って、面白いし、パワーがあるな、って。
様々な解釈ができる余白のある曲を作る人だとはずっと思っていたけど、感情までも、こうやって色々に刺激する曲を作るんだ〜、って。スゲェな、って。
うまく表現できなかったな。嫌な思いをさせたらごめんなさい。でもそういうことで、この曲自体にも作った人自体にも、より愛が大きくなりました。
だから、こうやってまとめて、書いてみたんですけど、いかがでしょうか(笑)
バニチョコよりも長くね?ってね。読んでくれてありがとうございます。感想、別解釈、あればぜひ教えてください。それ読むのも楽しいんだ〜〜〜〜〜〜 待ってます
次はあれかな、ムーンライト。思い出ヒッタヒタのスポンジのような曲。ふっふ
着地分からんなったわ!おしまいにする!
おしまい٩( ᐛ )و